5G時代に向けて、重要なWifi規格と対応


テレワーク時代を迎えて、ますます重要となるネット環境


※記載の年代はパソコン搭載の年代を示しています。

■時代に沿った通信速度の変化
11nは、約150Mbps(アンテナ1本あたり)での通信が可能であり、それを4本まで束ねることにより、最大600Mbpsの通信速度となります。
11acは、約867Mbps(アンテナ1本あたり)での通信が可能であり、それを8本まで束ねることにより、最大約6.9Gbpsの通信速度となり、
11nの10倍以上の高速通信が可能な規格です。ノートパソコンの場合は、搭載基盤に433Mbps対応と高速な866Mbps対応機種があります。
11axは、最新の規格で、最大9.6Gbpsの通信速度となります。11axでは実効スループットは11acの約4倍の速度が出るといわれています。
これは「実際の生活の中でどれくらいの速度が期待できるか」という安定性。加えて高速通信できるデバイスの最大同時接続数が、4台から
8台に倍増という、2つの大きなメリットを持っており、5G時代に沿った規格となっていますが、まだ対応機種は少なくこれから浸透する規格と
言ってよいでしょう。

■このような変化によって注意が必要なこと
以前のパソコンはCPUの性能が高ければ高速処理で高性能というイメージがありましたが、SSDの登場により高速起動が容易となり、CPUの
性能があまり高くなくても処理速度も早くなりました。これは、SSDがHDDのMax20倍の速さでアクセスできるという点が大きいと言えます。
しかしながら、テレワーク、ネットショッピング、リモート会議などネットワークを前提にした時代に突入し、パソコンに要求される性能の中で、
ネットワーク通信速度が非常に重要視されるようになりました。
ここで注意が必要な点は、11n規格搭載モデルの2014年モデル以前のパソコンです。

現在みなさんが使用されている無線LANルーターは、大半が11ac規格であり、866Mbpsの通信速度に対応しています。しかしパソコン側が11nの
規格であれば150Mbpsで頭打ちとなる例が多く、高速な通信速度は得られませんので、Wifiの説明内容に注意が必要となります。説明には、大抵は
無線LAN搭載やWifi対応との表示があるものの、11ac規格搭載機種なのか、11acでも433Mbps対応なのか、866Mbps対応なのか注意が必要です。
折角パソコンを買い替えるのであれば、やはりネットワーク通信速度には特に注意して、少なくとも11ac対応の機種を選択すべきですね。